正直者が馬鹿を見る

西武裏金問題

 西武の裏金問題で早稲田大学調査委員会(委員長・村岡功理事=スポーツ振興担当)は15日、西武球団から1000万円を超える金銭を受け取ったのは同大野球部の内野手(21)=3年、岩手・専大北上高出=と氏名を公表した。同内野手は退部の処分を受けた。会見に出席した同内野手は、西武から金銭を受け取ったことを知らなかったことにしておいてほしいと“隠ぺい工作”を指示されたことを明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070316-00000012-dal-base

 

 西武の裏金問題で早大野球部を退部処分となった内野手(21=スポーツ科学部3年)に16日、社会人球界が救いの手を差し伸べた。日本野球連盟鈴木義信副会長(63)が、同選手を受け入れる態勢があることを明らかにしたもの。これを受けて茨城ゴールデンゴールズ(GG)の萩本欽一監督(65)がさっそく入団させたい意向を示すなど、西武の不正によって大学球界を追われた清水に野球を続ける道が開けた。

 有望なアマチュア選手の将来を閉ざしてはいけない。早大が調査委員会の結果を受けて野球部退部処分を決めてから1日。傷心の清水を、社会人球界は見捨てなかった。

 「本人の将来が抹殺されてしまい、気の毒な部分もある。生きる道は社会人しかない。期間を置いてだが、受け入れ態勢を整えたい」。都内ホテルで開かれた「ドラフトに関するプロ・アマ意見交換会」に出席した鈴木副会長。プロ側へ強く希望枠の撤廃を求めた会議後、受け入れ態勢があることを示し「将来ある選手ですから生きる道をつくってあげたい」と続けた。

 日本野球連盟の登録規程第6条で社会人野球に選手登録できる学生は「日本学生野球協会所属団体に登録した学生を除く大学に在籍する者」としている。今回の退部処分で日本学生野球協会から登録が外れる清水は同第18条3により競技者登録はできず、早くても08年1月1日以降からしかプレーできないが、チームには入れる。問題は日本学生野球協会審査室会議による処分。仮に個人に対する処分の中で最も重い「除名処分」になると今後、大学生相手の試合には出場できなくなる。

 それでも野球を続ける道が大きく開いたと言える。2年後には、再びプロを目指すことも可能となる。

 88年ソウル五輪の日本代表監督、鈴木副会長の“門戸開放”に「それは素晴らしいこと」と呼応したのが茨城GG・萩本監督だった。「彼の才能に罪はない。野球部は退部という残念なことになったが、そういうときこそゴールデンゴールズでしょ。あすにでも本人なり、大学の(応武)監督なりに“会いたい”と連絡を入れたい」。さっそく勧誘へ動く考えを明かし「彼がまたプロを目指すか分からないが、大学を卒業するまで練習だけでもゴールデンゴールズで一緒にやろうと言いたい」と話した。

 大学野球部を途中退部し、社会人を経てプロ入りを果たした選手は過去に中日・落合監督、巨人・野間口らがいる。

 プロを夢見て、プロの不正によって挫折した内野手。壊れかけた夢へ向かい、再びグラウンドに立つことができるかもしれない。

 なんだか、正直に言った人が罰を受けているように見えるのは気のせいだろうか…現役プロ選手の中に裏金貰った人…いたとしても正直に言えないだろうなぁ。逆に膿が出てすばらしいことだと思うのだが。 罰は与えないから名乗りでろってのが普通だと思う…
 欽ちゃん球団に救われるのは最後の最後だと思うのだけどなぁ。正直に言った選手だけが退部処分ってのもねぇ。

ライブドア堀江被告実刑判決

 ライブドア(LD)前社長、堀江貴文被告(34)を懲役2年6月の実刑とした16日の東京地裁判決は、堀江被告が繰り返してきた「(自分が)有名になったので、検察に『狙い撃ち』された」との主張を一蹴(いっしゅう)した。東京地裁が「粉飾額は小さい」としながらも実刑を選択したのは、「成長企業と見せかけるための粉飾」がマーケットに与えた悪影響の度合いを重視したためだった。

 公判の主な争点は(1)事件の主導者は誰か(2)投資事業組合を使った自社株売却益は売り上げに計上できるのか(3)堀江被告は架空売り上げを指示したか(4)株価の維持、上昇のためにうその情報を流した偽計・風説の流布があったか−などだった。

 判決は、堀江被告のLD内での位置づけを「創業者で、犯行時は唯一代表権のある社長だった。絶大な権限があった」と認定。ただ、自社株売却益の還流計画は元取締役、宮内亮治被告(39)が中心だったと判断し、宮内被告らとの共謀関係だったとするにとどめた。

 そのうえで、自社株売却益還流は「新株を発行して、その売却益を売り上げ計上して業績向上を実現しているに等しい」と述べ、認められない“錬金術”だったと明確に「ノー」の判断を示した。

 架空売り上げの一部については、LD元役員に堀江被告が送った「少し売上げつけてあげたら?」とのメールなどを根拠に、「実行を指示した」として主導者だったと認定した。

 偽計・風説の流布についても、地裁は「株売却のため、株価の維持、上昇目的でうその情報を流した」と認定した。

 そして、地裁は堀江被告が各犯行の結果、「人為的にLDの株価を高騰させた」と結論づけた。

 堀江被告は1月26日の最終意見陳述で、「10年くらい一生懸命、会社や株主のためにやってきたのに…」などと涙ながらに訴え、「目立ち過ぎたので検察に狙われた」との主張を展開していた。だが、東京地裁判決は堀江被告自身が株主を欺いていたことを明確に認定し、マーケットに悪影響を与えた“元凶”だったとして、被告の“謀略論”を一蹴した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070317-00000020-san-soci

 個人的にちょっと刑罰重い気がする。実刑でも1年半程度だと思ったのだが。
ところで、上場維持した日興コーディアルとの違いって結局何だったんだろう。東証が明確な答えを出せないのもおかしい。
グレイは白って、正直者が馬鹿を見てるよね…