広がる事故米問題

 この問題、まだまだ根が深いと思う。
もちろん、悪いのは三笠フーズなのだが、農水省の対応は杜撰・・・というか手を組んでいるとしか思えない物もある。
食品安全委員会のHPに、「平成19年度における食品安全確保総合調査実施状況」というお役人らしい長いタイトルの文書があるのだが、19年度、他の全てが調査終了となっているのだが、「食品中に含まれるカビ毒(オクラトキシン、アフラトキシン、ゼアラレノン)の汚染実態調査」だけ「中止」となっている。
過去の調査実施課題(19年度) | 食品安全委員会 - 食の安全、を科学する
調査中に何かあったのだろうかと勘ぐらざるを得ない。
農水省の対応の杜撰さの経緯として、
事故米が混入された酒造メーカーは未公表、まぁこれはメーカーに配慮した物だろうが、逆に全てが疑われる事になってしまった。。。
上にもあるように、事故米は糊に使う→糊に米混ぜねーよ
根本的に、転属などで何も知らない人が対応って事が増えているのじゃないかなぁ、専門的知識を持つ人がいない。で、上層部だけ転属がないんで動かないから癒着が始まる。そんな気がしてならない。
 
 西酒造、相当品質にこだわる酒造会社というイメージ。「美味しんぼ」にも出ていた酒造会社。オイラも「吉兆宝山」を今年7月に飲ませていただいた。混入していた製品は「薩摩宝山」らしいのでセーフなのかな?
あまり焼酎にうるさい方でないんで味がどうのこうのは言えないんだけどね。
美少年酒造、熊本じゃ有名な酒造会社だが、ここも事故米を使っていたと発表、騙されたとしか言いようがないと思う。
 幸いにもこれら酒造会社の焼酎サンプルから毒素は検出されなかったというが、今度は食品にまで事故米が流通していることが判明。農水省は何故後から後から悪い情報を流すかな、というか今まで流通は無いと言っておきながら簡単にひっくり返すかな??責任の一端は農水省にあるのだから被害に遭った会社や人には相応の補償すべきだと思う。
 なんにせよ、農水省は次々と悪いニュースを流している。まだまだこの問題は長引きそうだ。
以下関連ニュース

 米粉加工販売の「三笠フーズ」(大阪市)がカビ毒などに汚染された事故米を食用に転売していた問題で、同社の事故米を使用していた九州の酒造業者が9日、相次いで製品の自主回収を本格化させた。西日本新聞の集計では、回収予定量は計38万本に上り、被害額は6億円を超える見通し。「風評被害」など影響の長期化を懸念する声も強まっている。
 「1月以降に出荷した約5万本をすべて回収したい」。同日、自主回収に踏み切った焼酎メーカー「光酒造」(福岡県粕屋町)の社長は、得意先に回収決定を通知。「回収品の返金などで、被害は1億円程度になろう」と表情を曇らせる。
 事故米使用が判明した九州6社のうち、製品出荷前の2社を除く4社が回収に乗りだした。最多は、約30万本を回収する「西酒造」(鹿児島県日置市)。全量を廃棄処分にする予定だ。
 日本酒メーカー「美少年酒造」(熊本県城南町)は同日、社長らが会見し、8月7日以降に出荷した約3万本の回収を発表。被害は同社分だけで約1億円。緒方社長は「市場価格に換算すれば、最低4億円の損害だ」と語気を強めた。工場に残る約38万本分の出荷も見合わせた。
 焼酎を1年間以上貯蔵して出荷する喜界島酒造(鹿児島県喜界町)に出荷済み製品はないが、工場内には約47万本分の在庫が眠る。上園田慶太社長は「保健所の安全確認をもらわないと出荷できない」と気をもむ。
 六調子酒造(熊本県錦町)の社長によると、工場の原酒100キロリットルが出荷できなくなれば被害額は7500万円を超す。「風評被害を考えると、損害はさらに膨らむ」と憤りを語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080910-00000017-nnp-l43

米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)と関連会社が、残留農薬やカビ毒で汚染された「事故米」を食用として販売していた事件で、その「事故米」を酒造メーカーに対して仕入れ値の10倍以上の値段で販売し、巨額な利益を得ていたことがわかった。ある日本酒メーカーは「国産の酒米を注文したのに、とんでもないことだ」と詐欺まがいの手口に憤る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080910-00000006-jct-soci

アサヒビール <2502> は11日、芋焼酎の一部に大阪市米粉加工会社「三笠フーズ」が食用転売した汚染米が使用されていたと発表した。同社は対象商品を自主回収する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000142-jij-biz

食の安全に最も気を使うべき施設にまで“汚染”は広がっていた。米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)による汚染米の不正転売問題は11日、問題の米が食用にも利用されていたことが判明、近畿2府4県の病院や高齢者施設に納入され、患者やお年寄りが口にしていた。「あまりにひどい」「何を信じていいのか」。関係者は憤りをあらわにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000993-san-soci

 農薬や毒カビに汚染された「事故米」が食用として出回っている事件で、農林水産省の説明に大きな疑惑が浮上している。農水省は「事故米」を、工業用糊や、木材の合板や修正材の接着剤の原料使用に限り販売を許可していると説明していたが、実は、国内では接着剤などの原料に米を使用することは殆どないことがわかった。使い道のない米を穀物業者に販売していた形になり、今後農水省の責任が厳しく追及されるのは必至だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000003-jct-soci