ライブドアショック

 ライブドアが2004年4月にマネーライフという会社を取得していたにもかかわらず、同年10月に子会社のバリュークリックシャパン(現ライブドアマーケティング)との株式交換により子会社化したように見せかけたという事で風説の流布の容疑があるということで東京地検の家宅捜索を受けた。
 奇しくも翌日にはヒューザー小嶋社長の証人喚問が行われる予定になっており、小嶋社長が自民党との癒着を暴きかねないという不確かな推測からマスコミにネタを送りこの件をうやむやにしようとしているのでは?という憶測も流れるようになる。
 結果、堀江社長自民党推薦で昨年の衆議院選挙に出馬したことからその責を問う声や経済のプチ恐慌、が証人喚問の結果(あまり大きなことは言わなかったっぽいが自民の攻めが弱いという批判)と逆に深手を負った感じになってしまった。
 自民と特捜部の関係はあったとは思いたくないし仮にあったとしても永遠に表に現れることはないと思うので、証人喚問の話はここまでとして、その後のライブドアの展開などを。
 風説の流布だけでは罰金500万円以下で済んだ話なのだが、個人投資家を中心に狼狽売りと見られるものが出てきて日経平均株価は462円近くの下落となる。ライブドアをはじめとする新興・IT企業が多く入っているマザーズの指数も329・17ポイント安の2469・89と10%以上下げることになる(マザーズ指数は時価総額の多いライブドアなどに引っ張られる度合いが強いが・・・)
 特捜部はさらに捜査を進めているような感じだ。捜査を始めて2日目の今日朝、ライブドア粉飾決算?との報道が一部に流れる。これを受けて東証ライブドア株の売買を中止、さらにマネックス証券ライブドアと関連の株の信用担保をゼロにしたため、マネックスライブドア関連を信用で持っていた人が現金を入れるか強制的に売らなければいけない展開となる。
売りが売りを呼ぶ展開になりライブドア関連だけでなく他のIT企業、果ては何の関係もない株にまで売りが波及。更に東証の取引限界が近づき売買短縮もあるという会見から更に売りを呼び日経平均は一時740円を超すという事態に。特にIT企業はプチバブルみたいな状態になっており株価が大きく躍進していたところへ冷や水を浴びせられるような形になり大幅な続落。売り注文が多すぎて東証の処理の限界に達したということでいつもより20分早い14時40分に取引が終わる。全取引の売買短縮は9・11テロでもなかった異例の事態。
日経平均終値は410円安い15395円となった。

 今後に関してはほとんどの人が「一時的な動き」と言っているが多分急な下げは一時的な動きだろう。ただ、高値をつけていた株は、この時の高値を越えられるのかや75日線との乖離が戻って普通になったという見方も強まりかねず、完全な一時的に動きと見るには注意が要るかもしれない。
 
 ライブドア風説の流布だけの罪だったら社会的道義的責任の追及だけですんだかもしれないが、粉飾決算があったとすると完全なルール無視で上場廃止は当然という事になるだろう。社会的価値を無くしたライブドアには寄り付く輩は少ないかもしれない。


個人的意見ではあるが・・・

 全然社会に貢献しなかった会社はイラネ。まして株主に虚偽の事実を突きつける会社は市場に不要。

なんてのをやるから金よこせなんていう新手の詐欺が出るかもしれない。廃止になってもオイラは訴訟する気なんかないから安心したまえ堀江クン。

  • 今回のはある意味テロだな。

 東京地検がテロおこしたような感じにしてどーする。さらに騒ぎを止められなかった政府はおかしくねぇか?

 にしては対応早かったな。信用担保なんかは証券会社が決めていいので文句は言えんが

 大賞にはならないだろうが名づけた人はいいネーミングセンスだな。と思うのはワタシだけでしょうか?

  • 明日以降の株価の動向

 かなり不安定ではあるが、ライブドア関連株を除けばそろそろ戻してほしい所。こんなのでバブル終わるのは納得いかない。
外国人の売買がちょっと怖いのですが。。

まぁいろいろ言いたいことはあるけどここまで・・・