屋久島・縄文杉

Dopp2008-05-16

 5月8日に登山。
 今回の旅行は屋久島の縄文杉。昔は島でも伝説だけあって本当に存在しているのかは分からなかったらしい。
事前情報では縄文杉に行くにはいろいろなルートがあるけれど、荒川登山道という所から行くのが一番観光向けらしい。
それでも、ここから縄文杉に行くには往復9時間半かかるらしく、早朝に出発しないといけないっぽい。
実際にバスも、日の出前に1便出ている感じ・・・
朝5時に出発、荒川登山道口に着いたのは6時過ぎ、ここまででも結構時間がかかる。
 眠い目をこすりながら荒川登山道口を出発。
いきなりトロッコ道、そして吊り橋。いいねいいねぇ〜



ロッコに通じるトンネルとかもあり楽しめる。
ここまで出発して5分。
その後も落ちたら死ぬような細い橋や小学校跡、水の音や鳥のさえずりで飽きさせない。

道もトロッコ道が敷設してあり、結構楽々ハイキング〜
花を愛でる余裕すらあるし、途中にいるシカなんかを観察できたりしてなかなか楽しい。

…と、思ったのもトロッコ道の終点まで!
縄文杉に行くには、トロッコ道の終点から更に進まなければいけないっぽい。
で、進んだ直後、、、道ねぇじゃん!

えーーっと、何で登山してるの?オイラ。ってくらい本格的な登山。
事前装備は昼ご飯と遭難用のお菓子にスポーツドリンク、それに合羽だけで大した装備をしていないんですがぁ。。
途中、所々で観光客が重装備していたのはこのせいなのか。
道無き道に翻弄される。一気に疲れが溜まってきた。途中、翁杉という大きな杉があっておおぉ、と思っても疲れの方が上。
その後、大きな切り株があり、そこで休息。切り株の中も大きくて、人が20人は入るんじゃないかと思った。

歩いている途中でメッセージ出現

観光客のかわいい女の子2人が仲間になりたそうにこっちを見ている。
仲間にしますか?

…なんだこのメッセージ?大体なりたそうに見ているって主観であって実際向こうからすればそんな風に見ているわけねぇダロヨ。
というわけで却下。 →いいえ でポチっとな。
 
だんだん歩くのがいやになる。山登りをしている人って絶対M属性だな。こんなツライ事が喜びだなんて、まったく、ぶつぶつ。
歩き始めて4時間半、水が湧き出ている場所があったので水を飲む。んまい。
そして少し歩くと、次々と観光客が感嘆の声を上げていた。
上を見上げる。縄文杉だ。
ぉぉぉぉ。思わず声を上げてしまう。同じ所で数千年生きてきた雄大な杉。
これまで何を見て何を思い生き続けてきたのか。
ここまで歩いて来ないと味わえない感動。疲れも全て吹っ飛ぶ。

この雄大さは写真では分からない。比較対象がないから細い木に見えてしまう。。。
しばらく縄文杉で佇む。しかし帰らなければいけない。
疲れは全くない。帰ろう。
それから1時間後…
山登りをしている人って絶対M属性だな。こんなツライ事が喜びだなんて、まったく、
ブツクサ言っている自分がいた。
そんなこんなで17時半、登山を始めて11時間、ようやく下山。
縄文杉はもの凄いけどもう歩きたくないよぉって旅だった。総歩数42901歩。
 
縄文杉登山に関してオイラが思ったアドバイス

  • 迷ったらとにかく横へ進め。

どこに道があるか分からない場所があるけど、下へ行くということは無かった。
下に行くと全て沢に通じていて滑落し流されれば滝って場所がかなりあった。
ロッコ道から上った記憶があるから早く下へ行きたいと思うけど、横へ進んでればトロッコ道に下る道は自ずと出てきます
上に行く道もそんな無かったと思うし、迷ったら横!登山ルートを示す赤い物が近くにあるはずです。

  • 紫外線は木陰が多くてそんな気にならなかったけど長時間歩くのでそれなりの対策を
  • 登山道までは臨機応変

バスで行くと登山道までは眠れるし楽なものの往復2000円強、しかも朝早い便が1便だけ。
さらに帰りが17時くらいなので間に合わなかったらタクシーまたは徒歩というコトに。
レンタカーは時間に制約されることはないけど帰り、疲れた中を1時間強運転しなければいけない。
さらに登山道の駐車場が満杯な場合、かなり離れた場所に駐車することにも。レンタカー代も嵩む。
お金に余裕があればタクシーなんだろうけどね・・・片道1時間強でいくらになるんだろ。。。

  • 登山杖はあった方が…

ロッコ道では杖は邪魔。はっきりいって荷物。逆に枕木にひっかかって転倒しそう。
ただ、山道は杖がないときつい、というかきつかった。今まで使ったことない部分の筋肉を使うことに。

  • ガイドさんは…

多人数で行くならガイドさんもアリだと思う。いろいろ話は聞けるしルートを知っている。お金も人数割すれば高くない。
1人とかだったらこっそりとどこかの組のガイドさんの言うことに聞き耳を立ててればw

あるのとないのとでは大違いです

  • 要雨具、要防寒着、要甘い物

日中に縄文杉に着くのでそこまで寒いとは感じなかったけど、万一に備えて。
雨具を使わずに行ける日って数えるほどしかないのかも?
でも、荷物にはなっちゃうんだけどねぇ。

  • 飲み物は500mlx2本程度?

人にもよるだろうけど。途中、給水ポイントがあるので水を汲むことも可能。
ただ、フィルター通してないのか、木の粉みたいなものが少し入るのでそれが嫌な人は余計に…
 
以上、一度は見ておきたいけど登山好きでなければ一度見ればいいかもしれないなと思う縄文杉の旅でした。